2014年10月12日(日) 天気:曇 気温:22/17℃
先月の琵琶湖釣行からスコーンを練習する場所を探していたが、ふと冷静に考えると近くに良い場所があることに気付いた。
「荒川があるじゃないか!」
都内からも遠くないし、神奈川や千葉に行く距離から比べたらかなり気軽に行ける。
しかも、ラージマウスバスもスモールマウスバスも生息していて、シーバスも遡上してくる。
何よりもアクセスが良く、電車で行けちゃうのがありがたい。
運転しなくても、パックロッド片手に電車で向かい、目的地まで少し歩けば普段の運動不足も解消できて一石二鳥だ(笑)
ということで、夕方から荒川に向かい出発。
パックロッドで行きたいところだが、前回の琵琶湖釣行から実践投入したモンストロ71でスコーンを練習したいという目的だったから、電車にワンピースロッドを持ち込んでいざ釣り場へ!
着く頃には辺りは暗くなっていたが、0時くらいまで終電があるから5時間くらいは釣りが出来る。
釣り竿片手に電車に乗り込むのは、視線を感じてちと恥ずかしくもあるが、運転しなくて良いし、駐車スペースに悩むこともないから、一時の辛抱(笑)
少し歩いて釣り場に到着。
あらま、こんな時間でも釣り人が結構いらっしゃいます。
みんな釣りに脳を焼かれちまってるのね(笑)
まずはバレッジスイマージグにスタッガーワイド4インチをセットしてレンジ探し。
時期的にはサーフェイスよりボトムからレンジを上げていく方が魚を探す効率が高いのではと推測し、ボトムからレンジを30cmずつ上げていくようなイメージで巻いてみた。
すると・・・
すぐにアタリがあった。
しかし、落ち着いて巻きアワセすれば良いものをアタリの瞬間にフッキングを入れてしまった。
こりゃいかん・・・

完全に加える前の前アタリで口からルアーを引っ張り出したような感じになってしまった。
ただ、魚の姿を見ていない以上、まだ釣り方を変えるには早い。
でも、修正しないと魚を掛けることはできない。
要素別に分けると修正箇所は、
- ルアー 同じルアーでOK、魚の姿を見るまで現状維持
- レンジ 同じラインでOK、魚の姿を見るまで現状維持
- 巻きスピード 魚の姿を見るまで現状維持
- トレースコース 魚の姿を見るまで現状維持
- フッキング フルフッキング 👉 巻きアワセへ変更
敢えて同じセッティングで再度同じラインの同じコースを通した。掛けるまでは現状維持、魚の姿や状態を見て次の戦略へ移行するというストーリーだ。
それから2投目だった。
同じようなアタリが来たが、前キャストからの修正点で「ゴンッゴンッ」というアタリが来ても焦らずに重みがロッドに乗ってくるまでは巻き続けた。
完全に咥えた瞬間にグーンという重みがロッドに乗ってきたので、そのタイミングでリールを全力で巻きながらロッドを立てる。
「ガツン」というフックが完全に顎をとらえた感触がロッドから手元に伝わる。
その瞬間、かなりの重量感と共に沖に向かって走り出した。
スモールマウスバスか?いや、シーバスか?ラージマウスバスなら相当デカい・・・
そんなことを考えながらやり取りをしていると、2人の釣り人が近寄ってきた。
「デカいですね!シーバスですか?」
「わからないですけど、かなりウエイトありそうです」
と答えた瞬間、昔よく味わった懐かしい感覚がロッドに伝わってきた。
そう、「ヘッドシェイク」だ!
「たぶんですが・・・雷魚ですw」
そう答えると、「でもデカそうじゃないですか?」と聞かれたが、「切られる要素が無いから獲れると思います」と答えてあとはモンストロ71とカルコン200DCのローギア、フロロ20lbでパワーファイト。

はい、ビンゴでした(笑)
ロクマルどころか楽にナナマル超えのテンパウンダーでした(笑)
しかし、田舎から関東に出てきて10数年ぶりに雷魚を釣りました。
ガキの頃にたくさん釣った魚なので、フックの外し方、取り扱い方は慣れたもの。
しかし、雷魚はシャローで釣るのが一般的でボトム付近で、かつ結構な水深の場所で掛けたらこんな引き方をするんだ!というのは良い経験になりました。
さて、最初のスタッガーワイドをかじったのもこいつだろうという整理が出来たので、心置きなくルアーを変えて巻き方、レンジも変えてみる。
ジグはバレッジスイマーでトレーラーをワンナップシャッド5インチへ変更。
少しスピードとレンジを上げてみた。
トレースコースも流れの淀みから流心側に向け、遊泳力の高いラージマウス、スモールマウス、ついでにシーバスが釣れればOKみたいなベリー欲張りハッピーセットな戦略で攻める。
荒川にもいくつかの堰があり、堰下の潮の影響を受けやすい汽水域は潮の上げ下げで魚の活性が大きく変わる。
かわいいラージマウスバスを1本追加したが、それからはアタリがピタッと止まる。

潮が悪いと魚が口を使わなくなるのは海が主戦場の釣り人なら当たり前のことだが、これを時合いやらパターンというファジーな言葉で表現しているのをよく見かける。
確かに時合はどの魚にも存在するが、再現性(パターン)の高い釣りを展開するには、
その時合を作る要素が何なのか?
という視点が重要であり、これを
やってみる
⇒考えてみる
⇒仮設を立てみる
⇒実践してみる
⇒答えを探求していく
ことが釣りの醍醐味だと思う。
このよく耳にする言葉について、構成要素が何なのか?を探求し続けるのは釣り人の永遠のテーマな気がする。
なぜ釣れたのか?なぜ釣れなかったのか?これを酒の肴に朝まで議論ができると思う(笑)
そんな話はさておき、潮回りが悪くなり、アタリがパッタリ止まったので終電があるタイミングで撤収することにした。
スコーンの練習しながらバスが触れれば御の字くらいで来てみたが、久しぶりの雷魚に触れて満足!
近場だし、また巻きたくなったら来ようと思います!
【使ったもの】